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「昔ヒアルロン酸を鼻に入れたことがあります。でも、もうすっかり溶けていると思うので、鼻には何も入っていません。手術をお願いします!」
「以前入れたヒアルロン酸はもう溶かしました。手術をお願いします!」
・・というお申し出はよくあります。
しかし実際には、あまり溶けていなくて手術中に、ヒアルロン酸が出てくることも。
自分の鼻の高さって、人はそれほど正確に把握しているわけではありません。長い間ヒアルロン酸が入っていて、その高さが内面化すると、本来の自分の鼻の高さがわからなくなるのは珍しいことではありません。
手術中にお申し出のなかったヒアルロン酸が出てきた場合、プロテーゼの場合、0.5ミリ単位で選択しますので、まさかの誤差が生じてしまうことも。このような場合、術中に患者様を叩き起こすことができませんので、ご希望の高さをもとにプロテーゼを選択し直すことになります。
同様に、こんなケースもよくあります。
昔ヒアルロン酸を入れたことがあるけど、いつ入れたか、どこで入れたか、何を入れたか、全く記憶がありません!
意外と多いです。全く記憶がないケース。ヒアルロン酸といっても、吸収されるタイプのヒアルロン酸を入れているクリニックもあれば、一生溶けない注入物が入れられていることもあります。厄介なのは、以下のようなケースです。
手術を受けたいから溶かしてみたけれど、どうしても溶けません!
これは明らかに溶けないものを注入されているケースです。施術前に説明を受けているはずなのですが、患者様は忘れてしまっていることが多いです溶解剤では溶けませんので、掻爬といって、掻き出すことになります。
これが鼻根や眉間などに入っていると、大変な作業になります。
実際に当院であった症例ですが、鼻に入っていた注入物(海外で注入)を患者様からの強い要望があったため、化学物質専門の検査会社に出したところ、アクリルアミドであることがわかりました。アクリルアミドは口にすると発がん性があるとされていて、注入で発がん性があることは確認されていませんが、この患者様は注入後咽頭にがんを発症していて、できる限り掻爬して欲しいとのことでした。
しかし、可能な限り掻爬しましたが組織に浸潤(浸透している状態)していて完全な掻爬はできませんでした。
美容で使われる素材は、クリニックの判断で自由に選定されますし、安さで選ぶクリニックもあり、国や時代で安全性の基準も変わります。同じ物質でも、品質の差もあります。商品名を騙すクリニックもあります。
もし先々学会や厚労省から「◯◯(商品名)は発ガンの危険があるから使用禁止」といった話が出た場合にフォローしてもらえない可能性もあります。そういった意味でも、どこでどのような美容施術を受けたのかはしっかりと記録しておくこと、できれば厚労省が認可したヒアルロン酸を使用しているところでお受けになること、カルテを残すしっかりしたクリニック(カルテにほとんど記録を残さない美容外科が実は多いです)で受けられることをお勧めいたします。
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ヒアルロン酸、ヒアルロン酸の溶解注射も行っています

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銀座すみれの花クリニック
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